「死神のキョウ」パート2です。

読んでくださるとありがたいです。
結構打つの大変なんですよ、これがまた・・・・・・・・
これを読んでコメントくださるとそれが、励みになるんですけどねぇ・・・・・・・
誤字などがありましたらコメントにてお教えください。
三秒で修正いたしますwww((嘘

死神のキョウ (一迅社文庫)

死神のキョウ (一迅社文庫)





登場キャラ
・笹倉恭也(ササクラ キョウヤ)

・黒谷鏡(クロヤ キョウ)/キョウ

御柱克己(ミバシラ カツミ)

・黒峰命(クロミネ ミコト)

・笹倉小桃(ササクラ コモモ)







――――――――――パート2――――――――――
「恭也、随分(ずいぶん)と大変だったようだな」
教室に戻ってきて、肉体的・精神的疲労のため机に突っ伏していた俺に声をかけてきたのは御柱克己(ミバシラ カツミ)だった。
長身でスラリとした線の細い体つき、どこかギザったらしさが滲(にじ)み出ているが、気さなく性格がそれらを嫌味なものにしていない奴だ。
中学からのツレで・・・・・・、時折(ときおり)妙な性癖を見せるときがある概(おおむね)ね良い奴だ。
職員室では、事の始終を尋問されたが、死神のことを言った途端、教師たちは生暖かいまなざしで頷いて俺を解放してくれた。正直ムカついた・・・・・・。
そういえばあの死神はどこに行ったんだろうか。

「なんでも、聞いたところによると、恭也は魔法を使えるようになったそうだな」
「なんだそりゃ・・・・・・?どこの噂だよ・・・・・・」
俺は突っ伏したまま言葉だけを返す。
「もう学校中に広まっているぞ。笹倉恭也が魔法を使って校舎裏で竹山初め教師数名をシメた、と」
「はあ!?」
予想外の克己の言葉に俺は体を起こす。
「魔法で木や、地面を切り裂いたんだろ?すごいな、どこで覚えたんだ?」
「いや、待て待て俺そんなもん使えないし」
「しかし実際、校舎裏はすごいことになっていたぞ?」
「いや、アレは俺じゃなくなんというか・・・・・・」
ここでまた死神という言葉を使ってしまうと、あの生暖かいまなざしを再び向けられることになるんだろうか・・・・・・。
「それにしても、マニアックだな。周囲を切り刻む呪文が"縞々パンツ"とは」
「待ていっ!」
克己の両肩をガシっ、とつかみ真っ直ぐ見据える。
「今・・・・・・なんて言った?」
「え?だから、"縞々パンツ"と唱えると鎌鼬(かまいたち)の様に物を切り刻む魔法なんだろう?」
「悪いが、もし魔法が使えたとしてもそんな恥ずかしい呪文は唱えん。絶対にっ」
「だが、体育の竹山がそう言っていたぞ」
「縞々パンツは呪文じゃなくて描写表現。文字通りの縞々パンツを見て口にしただけだ」
「どういうことだ?」
このままだと縞パンの笹倉なんて不名誉な二つ名が付けかねられん・・・・・・。
「・・・・・・なぁ、お前・・・・・・死神ってどう思う・・・・・・?」
やや躊躇(ためら)いがちに訊く。
克己は怪訝(けげん)そうな顔をして俺を見た。

「お前、また誰かに・・・・・・?」
「いや、違う。そうじゃなくてただ純粋に死神って言葉で何を連想するかなってなってだけだ」
「そうか。そうだな・・・・・・読んで字のごとく死を招く神?」
「だよなぁ・・・・・・いや、実はな――――・・・・・・」
猫を助ける所から死神が現れ、木を切り倒し、逃げるまでの顛末(てんまつ)を克己に話した。
俺の言葉を克己は静かに、時々相槌を挟みながら聞いてくれた。

「・・・・・・―――と、まぁこういうわけなんだ」
「疲れているんだな、恭也は」
間髪いれずくれた言葉は、生暖かいまなざしとセットだった。
「だあああああ!俺は真面目に言ってんだぁ!可哀想な物を見る目で俺を見るなっ!」
「大丈夫、僕は恭也の味方だ。おまえがどんなにダメな人間になっても側にいてやる」
克己はそう言いながら、俺の手をそっと握る。
「頼むからその温もりと悪寒を同時にくれる物言いはやめてくれ。あと、手ぇ撫でるな・・・・・・」
「僕は真剣だ!」
「何に真剣なんだっ!いや、言うなよ。言ったらたぶん俺はお前を殴るぞ、全力で」
「それがお前の不器用な気持ちの表現方法なら喜んで受けよう」
ダメだ、こいつは殴られて喜ぶタイプだった・・・・・・!
とにかく握られた手を振りほどきながらため息を吐くと、天井を仰ぎ見た。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
いつの間にいたんだろうか・・・・・・そこにはあの死神がいた。
克己の頭上に、影も落とさず、音もなくマントと髪をなびかせ真っ黒な姿を存在させている。
そして、頭より高い場所で浮いているので、当然見える縞々パンツ・・・・・・。
そんな彼女の表情は満面の笑み。やっと見つけたわよ、と決して俺が望まない再開を、彼女は心から喜んでくれているようだ。俺もつられて思わず笑みを返してしまう。」

「どうしたんだ恭也?そんなに満面の笑みを僕に向けるなんて・・・・・・ようやく僕の気持ちも応えてくれるのか?」
「縞々パンツ・・・・・・」
克己の喜びに満ちた言葉に答えるように口にした言葉は、いわゆる魔法の呪文とやらになってしまった。
死神が笑顔のままコメカミに青筋を走らせた。




ズザグンッ!




振り下ろされた刀が机を真っ二つにする。
「うわああ!笹倉がまた魔法を使ったぞ!」
縞パンの笹倉だぁー!」
ああっ!不名誉な二つ名で呼ばれているっ!
けど、その呼び名に一番反応しているのは、当の縞パンの所有者だった。
よく分からないが、この縞パンが見えているのは俺だけらしい。
顔を真っ赤にしながら俺に向かって刀を振り続けている。

「このっ!このっ!このぉぉっ!いい加減諦めて斬られなさいよ!悪いことしたと思ってるんでしょ!」
避けるたびに机が、椅子が、窓が斬られていく。
「や、やめろってこの縞パン!あと、俺悪いと思ってねぇし!むしろ無防備にふわふわ浮いているお前の方が悪いだろ!見られたくなかったらスパッツでもはいてろ!」




ザシュ!ザギン!バシュシュ!



「うるさい!気安く女の子の下着見てんじゃないわよ!見たら見たでおとなしく対価を払いなさいっ!」
「か、金か!?」
「命よっ!」
真っ直ぐ胸に向かって突き出された突っ先を、肩を落とし尻餅(しりもち)をつきながらギリギリのところで避ける。いや、額がかすかに痛い。ギリギリ触れていたようだ。
「おい、ささくら、その魔法は危険すぎるから止しておけっ!」
縞パンを封印しろ!縞パンは危険だ!」
傍から見れば、俺が独りで暴れまわって教室中を切り裂いているのか?
しかも縞パンという魔法で?ダメすぎるだろ俺!
このままじゃ埒(らち)が明かない。ひとまず教室から逃げ出そう。
脳天めがけて大きく振り落ろされた一撃を、寸でのところで交わして俺は扉へ向かう。
まずは全力で走れる廊下へ―――。
取っ手をつかもうとした瞬間、一瞬速く――――自動ドアのように扉が開いた。
決して気の利いた意思を持った扉というわけじゃない。廊下から教室に入ってくる人物がいただけのこと。

「あれ?笹倉くん、もうすぐ授業始まるよ」
目の前に現れたのは黒峰命(クロミネ ミコト)っ!女子ながらに男子を抑えクラス投票でクラス委員の座を勝ち取った姫!
クラスの半分は彼女の虜(とりこ)であり、非公式ファンクラブの会員だ。性格はいいしビジュアルも上の中、週に一回は告白されていると聞く。
克己の幼馴染(おさななじみ)ということもあって、中学の頃からちょくちょく話をする間柄ではある。
そんな彼女の出現が、俺の足を鈍らせた。
肩越しに背後を振りかえると、ああ・・・・・・なんてすがすがしい満面の笑みを浮かべて刀を振りかぶっているんだろう・・・・・・。そして死神の刃が閃(ひらめ)いた。









―――――――――――――――つづく―――――――――――――――





















つっかれたぁ・・・・・・・。
誰か読んでくれるとうれしいなぁ
読めない漢字があったらコメに書いといて!
すばやく教えますwwww


うちの作ったブログパーツ!!
ここに貼れないから、URL載せとく!
皆もつくってみなぁwww
http://blogparts.okwave.jp/result.php?motto=%89_%90%9D%82%B3%82%F1%82%CD%89%B4%82%CC%89%C5&name=%89_%90%9D